最近、子どもを中心に「弱視」という目の症状が問題になっているんじゃが、メガネルコちゃんは聞いたことあるかい?
弱視?
深刻な病気なの?
簡単にいうと視力が出ない状態のことを言うんじゃ。
メガネなどで矯正しても、視力が上がらないんじゃよ。
え!それって大変だよね・・・。
大人になったら治るもんなの?
早期治療をすればを効果があると言われておる。
しかし、10歳くらいから治療を始めてもあまり効果が出ないと言われているんじゃ。
早く対策をとることが大事なんだね!
将来自分の子どもがなったら大変だから、博士詳しく教えて!
弱視って何?
通常、目で何かを見ると、角膜、水晶体、硝子体を通り、網膜でピントを合わせ、その情報が視神経を通って、脳に伝わり認識をします。
しかし、この視覚情報が伝わる過程で、どこかに支障があると視力のでない「弱視」という状態になってしまいます。
大きな原因は、視力の発達おこる感受性期(8歳くらいまでに)に、目に適切な視覚刺激を受けることができず、視覚中枢の発達が止まったり、遅れたりすることにあります。
感受性期とは?
もともと、赤ちゃんは遠視でものが見えていない状態で生まれてきます。
生まれてきた時の赤ちゃんの視力は0.01ぐらいなんです。
それが、成長にともない様々な視覚刺激を受けることで、脳の神経回路が作られて、物の形がわかるようになり、色が判別できるようになり、動いているものも見えるようになります。
この視覚が作られる時期のことを感受性期と呼び、だいたい生後1ヶ月から上昇し1歳半ごろにピークになって、8歳ごろまでに徐々に終えると考えられています。
弱視の原因は?
弱視の原因は、感受性期に目に適切な視覚刺激を受けられないためですが、視覚刺激が受けられない原因はどこにあるのでしょうか?
弱視の種類により、原因は異なりますが、感受性期に強い遠視や乱視がある、斜視、左右の視力差が激しい、何らかの目の病気にかかった、眼帯の長期間使用、などがあげられます。
ほかにも、片方の目のまぶたがさがったまま、黒目の中心の部分が濁っている、片方の目の位置がずれているなど、目に見える原因の場合もあります。
つまり成長段階で、視覚刺激が十分にないと弱視という症状の発生原因になるんだね。
弱視になると、メガネなどの矯正器具を使っても、視力が1.0以上にならなくなってしまうんじゃ。
子どもの行動をチェック!弱視の見つけ方
子どもの弱視を発見するには、親御さんや周りの人が気付いてあげるしかありません。
子どもはもともと見えにくい状態で生まれてくるため、「見えにくい」状態の判断がつかず、誰かに言うことがないからです。
下記に当てはまる、子どもの行動が気になる時には、まず眼科医へ相談されることをオススメします。
- 片方、もしくは両目のまぶたがさがっている
- 黒目が濁っている
- 片方の目の位置がずれている
- 左右の目の大きさが異なる
- 片目を細めたり、閉じたりする
- 両方の目を細める
- 片方の目を隠すと機嫌が悪くなる
- 何かにぶつかりやすかったり、転びやすい
- 小さなものなど、目の前のものを掴み損ねることがよくある
- ぬりえやお絵かきなど、近くでの作業をするとすぐに飽きる
弱視の目を良くする方法は?
弱視の目を良くするには、早期治療が一番効果が高いとされています。
弱視の疑いがある時は、すぐに眼科医に相談しましょう。
治療方法としては、弱視用のメガネや視力の悪い方で見るなどの弱視用の訓練で、視力の発達を促します。
視力が発達すれば、安定するため戻ることはありません。
基本的には子どものうちに治療をしないと目を良くするのは難しいようじゃ。
例外的に大人の目でも良くなることがあるのじゃが、脳の神経回路の未発達が原因の弱視はレーシック手術でも治療できないと言われておる。
大人の弱視の目を良くする方法って他にはないのかな?
そういえば、両目でテトリスを適度にすることで、弱視が改善されたというのを聞いたことがあるのぉ。
大人にも効果があるようで、高速で出現するカラーブロックを目で追うことに効果があるのかもしれん。
テトリスってあのブロックが落ちてくるゲーム?
それで治るんなら、すごく楽しいね〜。
物は試しじゃからな。
大人の方で、弱視に悩んでいる人は、一度試してみるといいかもしれんよ。
まとめ
- 成長時期に外からの視覚刺激が少ないと弱視になる可能性がある
- 弱視になると、メガネなどを使っても、視力が1.0以上にならない
- 弱視の発見は、遠視同様で難しい
- 弱視は大人になってからの治療は難しく、早期発見がとても大事である
赤ちゃんや幼い子どもの時期であれば、弱視の治療は可能じゃ。
しかし、遠視同様、発見が遅れることが多く、大人になってからでは治療は難しいんじゃよ。
だから弱視は、子どもの時期での早期発見が非常に重要なんじゃ。
お父さん、お母さんは、子どもの目が悪くないか、注意深く子どもの様子を見ておくことが大事なんじゃよ。